よく晴れた日曜日、光則寺に日向ぼっこに行きました。雪で潤った地面から新しい緑が伸び始めていました。
すくすくと上に向かって伸びてゆきます。

日陰では霜柱が立っています。

菊がまたきれいに咲いていました。秋のものとはちょっと違うように感じます。
鎌倉の季節の花、近況など flowers in kamakura
雪が降ると妙本寺に行きたくなります。学生の時もOLYMPUS OM-1Nを持って雪の中を出掛けてゆきました。午前中出かけた時はまだ積っていませんでした。祖師堂の濡れ縁からしばらく雪が舞う音を聞いていました。階段にポツンと座っているのはここに住み着いている猫です。
雪が降るなか必死にご飯を食べています。たぶんウグイス。あまり人が居る所には出てこないと聞いていますが。
今日は登山用の薄手のインナー用ダウンに透湿素材の山用パーカ、スノーブーツ、と重装備で出かけたのですが、雨天用のカメラバッグを持って行かなかったのとカメラが濡れた時に拭くためのタオルを忘れたのが失敗でした。普段は邪魔なカメラバッグのフラップも雨や雪の時は中身が濡れずに済むので使い分けています。雨なら傘をさして何とかなるのですが雪の時は勝手が違うことを一年たつと忘れてしまいます。
ゾウのマークの探検バッグが、砂漠に行っても砂が入らない、というイメージで売っていましたが、雪も砂と同じでちょっと隙間があると舞い込んでしまう厄介者です。
理想のカメラバッグという名の物が繰り返し現れては消えてゆくように、カメラバッグは写真を趣味とする人にとっては永遠のテーマです。どの世界でもそうですが女性が主導権を得ると良いものが出来ることが多く、ここ数年愛用している10号帆布のA&Aのカメラバッグは以前愛用していたLoweProの実用一点張りとは違った心地よさがあります。歳を重ねると肌にやさしいものがよくなります。Billinghamもいくつか持っています。ゴム引きのコットンは感触がすごくいいのですが、いかにもという感じが嫌で何となく出番が少なくなっています。イギリスは欠点があるのに魅力的なものを作らせたら一番ですね。重くて寒いダッフルコートや、臭いがつらいオイルドコート、ミニクーパー。もちろん時代の変化を考えれば、今は新素材があるからオイルドコートはゴアテックスで置き換えられます。でも新素材が無い頃から機能的だった事はすごいなと思います。そういえばトリコロールというシリーズの映画で作曲家の妻が普段使いのショルダーとしてBillingham Hadleyを肩にかけていたのは素敵でしたね。バッグは実用的にはナイロン製が軽くて丈夫で雨にも強いので普段使いはナイロン製バッグです。旅行にも仕事にも使いなれたナイロン製のバッグを使っています。でも同じナイロンでも昔からあるコーデュラナイロンのバッグは買いません。丈夫かもしれませんが感触が悪いだけでなく、着ている服を紙やすりで削る状態になります。今使っているナイロン製バッグも着ている服を傷めることは感じています。
話が飛びますが森山大道さんはコンパクトカメラをポケットに入れてさっと取り出すという主義のようです。「HAWAII」では首からさげている姿もなかなかきまっていました。それをまねしたわけではありませんが以前2台のカメラを使い分けるためにコンパクトカメラの一台を首からさげたことがありました。撮影にはとても良かったのですが後で見た自分の姿がとても間抜けでそれっきりやっていません。前田真三さんは北海道でBillinghamの大きいのを使っていましたね。実用とそれ以外の要素と、これは結論は出ませんね。
冷たい雨の朝、北鎌倉は冷え込んでいました。明月院では満開の紅梅に雨の恵みが宿っています。あまりにも寒いので大船のいつもの喫茶店でコーヒーを飲んで帰りました。大船には昔「薔薇館(ばらやかた)」なんていう名前の喫茶店があって結構通ったものですがいつの間にか消滅してしまいました。紅茶専門店「麗豆ん(れいずん)」もよく行きましたが消滅。今日行ったお店はその頃から続いています。藤沢の「ドルチェ」も好きで通ったお店ですが消滅してしまいました。山手にも「展覧会」という喫茶店がありましたね。ムソルグスキーの曲をエマーソンレイクアンドパーマーELPが出した頃です。横浜駅西口には「横浜珈琲館」がまだ残っていてホッとしますね。そうそう、「WEST END」がもうすぐ消滅します。これは我々の世代にはとっても残念です(コーヒー23もいつのまにか見えなくなりました)。