昨日の春の嵐で大丈夫だろうか、と心配していましたが、ちゃんと咲いていました。でも咲いたばかりというのに一部傷んでいたりして、ちょっと痛々しいのですが、そんな事は気にしません。今年は一番いいタイミングでこの木の下に立つ事ができました。白い色の中に象牙色が混ざり、堅いように見えて柔らかい、この、木が咲かせる花の魅力に、毎年魅了されてしまうのです。
ハクモクレンは空に向かう後ろ姿がさまになる花ですね。
秘密の場所です。昨年は刈りこんで花がいま一つでした。その分今年は勢いがあります。植物は刈りこまないといけないものとそうでないものがあるのですね。
宝戒寺のハクモクレンも咲いていました。やはり昨日の春の嵐で傷んでいます。低いところはちょっと少なめなので、アップが撮れません。でも、今年も元気に咲いている、それだけでうれしい。
宝戒寺ではいろいろなボケの花が咲いていました。紅をさした白い花。
紅色のボケの花。
白いボケの花。それぞれきれいですね。
今日は春らしい日で、嵐の後で空もすっきり青くて、光がとてもきれいでした。たくさん歩きました(最近長距離を歩く時や、山道を歩く時には、みっともないのは覚悟の上で足に負担が少ない軽登山靴とメリノウールのトレッキング用ソックスで歩いています、なんとかならないのかなあ、大人のデザインにしてほしいなあ)。シャツにジャケットが調度良い感じでした。
青空の季節になると広角レンズの出番が多くなります。最近主役にしているカメラはレンズ交換式なので、広角専用デジカメ(24mm相当)を持って行くことが少なくなっています。交換レンズのラインナップの関係で広角は29mm相当をつけています。私の好みは24mmなのでちょっと狭く感じます。
レンズ交換式デジカメの最短撮影距離は20cmくらいで、コンパクトデジタルカメラの数センチメートルにはかないません。広角専用にしていたデジカメのように、「広角マクロ」の使い方がいまひとつできないのです。絵を描く事に例えれば、デジタルカメラやそのレンズは、絵筆や絵の具のようなものです。私にとって広角マクロは結構好きな表現の道具です。技術的な事が理解できるだけに、コンパクトデジタルカメラの有利さ(撮像素子が小さく被写界深度が深いことに加えて近距離用のレンズが設計しやすいのでコンパクトデジカメは広角マクロのためにあるようなもの)は理解しています。でも、レンズ交換式の画質の良さは、フィルムの表現力を知っている者にっては、希望の星です。ここら辺の隙間を埋めてくれないかなあ。
フィルムの時代のZeissのDistagon35mm F1.4とかDistagon21mm F2.8とかが懐かしくなります。このレンズを使った時にびっくりしたのは、近距離の使用に特化しているので一般的な使い方をするととても使いにくい、という事です。もちろんカタログや一般的な情報ではそんな事は出てきません。まるで万能レンズのように宣伝しているのです。でもその性格を理解すると、広角マクロという目的のために設計されているのだという事が分かるのです。そうすると使いにくさは、広角マクロとして使いやすいようにしてあることの裏返しである事が分かります。こうした事を理解してから使うと、とても気持ちのよいでき上がりになって、これ以上の道具は無い、と感激するのです(Distagon21mmF2.8は建築家の皆さんにとっては建築写真の定番、という評価もあるようです)。