快晴の朝、久しぶりに瑞泉寺に行ってみました。強い陽射しで光と陰がはっきりしています。木々の隙間から射す光がスポットライトになって、緩やかな石段を照らしています。暑いですが、光が秋を帯びてきているのを感じます。
石段を登りきったところ、山門の前でコジュケイと鉢合わせました。お互いびっくりして目を見合わせましたが、こうやって警戒しながら、でもゆっくり茂みの方に歩いて行きます。ちょとお来い、と鳴く鳥ですね。
奥の庭園ではトンボたちが飛び交っていました。朱色のトンボがふた組とシオカラトンボがひと組。低空飛行をしていたと思うと空高く垂直に登りまた急降下してくる。舞い踊る感じで、てっきりペアのダンスかと思ったのですが、後で調べるとオス同士の縄張り争いだったようですね。池で繰り広げられる不思議な光景でした。この庭園の主役は岩をうがった洞穴ですが、この名が天女洞というのだそうです。天女がトンボの姿で舞ってくれたのかもしれません。
とまった姿は全身朱色ですね。たぶんショウジョウトンボ。
竹の手摺に紅葉の影が揺れています。盛夏ではなく晩夏だなと感じました。
下の庭園はきれいにされていました。地味な花が咲いていました。
学生の頃の感覚はいまだにあって、8月10日ごろになると夏休みが半分終わってしまった、と何か焦る気持ちになり、8月20日を過ぎるともうすぐお休みも終わりと物悲しくなる(もちろん実際にはこんなに長い夏休みは学生の頃以来ありませんが)のですが、8月の終わりのこの光の変化も関係しているのかもしれませんね。夕方暗くなるのが早くなってきましたし。