Santa Eulalia d’Erill la Vall
連休はピレーネー山脈に行きました。山あいのアラン渓谷とボイ渓谷をまわりました。ピレネーの雪をかぶった白い峰とタンポポが咲き乱れる草地と牛と世界遺産のロマネスク教会と。
Vall de Boi
Boi渓谷は南北に細長い渓谷で山の中腹に村が散在しています。一番上の写真の鐘楼の上から南側を見たところ。
Vall de Boi
Boi渓谷の北側は高い山でふさがれています。
Sant Climent de Taull
この日は朝雪が降ったので山の中腹まで白くなりました。昼から晴れて雪も消えてゆきます。右側の集落Taullの宿に泊まりました。
Ermita de Durro
小高い山の中腹にポツンとある小さな教会。
Esglesia de Sant Feliu
Boi渓谷で世界遺産になっている九つの教会を巡りました。いずれもそれぞれに素晴らしいものでした。今の季節は中に入れるのは3つだけです。ここのように平地にあるものもありますが、ほとんどは山の中腹の集落にあり、長い曲がりくねった坂道を登って行くとまず教会の塔が見えます。もしかしたら南フランスの「鷲の巣村」のように容易に攻めてこられないように高い場所に住み鐘楼は見張りの塔の役割をしていたのではないか、そんなことを考えました。歴史を振り返るとこののどかな風景の中にも色々考えさせられるものがあります。
この後これらの教会にあった壁画などの美術品を一か所に集めたMuseu Nacional d’ART de Catalunya (バルセロナ)に行き、それがあった場所を思い出しながら素朴で自由なロマネスク美術の世界を堪能しました。保存の問題などあるのでしょうが、やはり野に置け蓮華草、元々あった場所で見る方がいいのになあ、と思いました。
今回は走行距離が925kmでした。いつもは600kmくらいでしたから最高記録です。